D-1コンテストあとがき


D-1コンテストの意味
デントリペア・テクニカルスクールの取り組み

当社はペイントレス・デントリペアの普及と市場拡大のため、様々な活動を行っています。
当社のテクニカルスクールの運営もそのひとつです。 テクニカルスクールにおいては、市場で業界をリードしていける様な優秀なデントリペア技術者の育成を具体的に実現するため、様々な取り組みを行っています。
ペイントレス・デントリペアの技術は、非常に高度で繊細な作業と、深い知識と、様々なケースに対応できるノウハウの習得が必要不可欠です。
技術スクールを修了された人のなかには卒業後技術力が落ちてしまったという話をよく耳にします。
現場でいろんな仕事をこなしていくと、知らず知らずの内に自己流が身についてしまうのです。
スポーツやスキーなんかで経験ないですか?
変な癖が付くと一見楽で上手くなったかのように思いますが、難易度の高い凹みが直せなくなったり、将来的に技術力の伸びシロが狭まってしまいます。

私達は当校の卒業生にそのような事の無いよう、定期的な技術力のチェックは技術者を育成する本部としては絶対必要なものと考え、今までも卒業後の講習やセミナー、スキルアップ講習などのスキルチェックは頻繁にしていました。
現在の自分自身の技術力が卒業後どのように変化し、自分の努力はどのように報われているのか等は、本人にはなかなか把握できないものです。
われわれは技術者が育つ上で卒業後、3ヵ月後、半年後、1年後、3年後に生まれてくる疑問や壁、そしてその時にどのような情報やスキルが必要なのかを把握しています。
一流の技術者を育成するため力の出し惜しみはしない。それが私達のモットーです。
その夢の実現のための取り組みが今回開催した『D-1コンテスト』です。

送り出した技術者の育成に責任を持つ意味でも、この大会はすべて無料で開催し、参加者の負担は一切無しで行う事ができました。
今回、優勝の栄冠と商品のグアム旅行を獲得した兵庫県『デント ハリマ』代表小山氏をはじめ、入賞を果たせなかった決勝参加者みなさんの技術力は高く僅差の勝負でした。
ベストを尽くせた人、緊張のあまりベストな力が出し切れなかったと苦渋の表情の人、実力以上の物が出せたと喜ぶ人、勝負の後の表情は様々でしたが、第一線で努力を続けている技術者の本気の技を見る。そして自分自身の全力を披露するという経験は、今後の職人人生の上で大変貴重なものになったと思います。

そして、やはり人一倍努力と苦労をした人がその結果を出したと思います。
ひたむきな努力は決して人を裏切らない、そんな事を実感いたしました。
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あとがき
今回は3月11日の東日本大震災の影響を考慮し、最後まで開催の是非を悩みましたが、技術者の育成と成長を願い今関西でできることを予定通りに実行していくことこそ大切なのではないかと考え、開催を決意いたしました。
この度の大震災により被害を受けられました皆様に心よりお見舞い申し上げます。
今後、1日も早い復興をお祈り致します。
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デントリペアラーが一同に集まり己の技を競い合う・・数年前、単身米国にデントリペアの技を探求するため訪れた先でデントリペアのコンテストを行われているのを見て、これは絶対日本で開催しないといけないと強く思い、それから数年後、第一回大会を開催し、今回は第三回大会を迎えることが出来ました。
これも様々な形で協力していただきました講師やスタッフ、受講生・卒業生や友人デントリペアラーや取引先の皆様のおかげです。
この場をお借りして再度お礼申し上げます。ありがとうございます。

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